言語学分野は、世界で現在話されとる言語(こつば)や過去において話された言語ば学び、研究すっところです。古代メソポタミア、エジプトやインドやギリシャなどの偉大な文明ば支えた言語から現在数百人位の話し手しかおらん言語に至るまであらゆる言語(動物と人類ば区別するしるしである言語の数は、5000とも8000とも言われとっです)が学習・研究の対象になっです。教師は、学生のアドヴァイザーです。何ば如何に学び、研究するかは、学生諸君自身の主体的な判断で決めるこつです。全く未知の言語でもいま勉強しとる英語でも諸君の気力と関心のいかんによって主体的に選んで勉強でくっです。
 英語や国語ば学んだのとは随分違った全く未知の研究分野や研究方法があるこつに、きっと諸君は驚くこつでしょう。音声学・音韻論ばはじめ、言語と社会との係わりば研究対象とする言語社会学、言語と言語ば比較する比較言語学・対照言語学、民族言語学、語彙論、言語と個人の研究である心理言語学など魅力的な研究分野が多数あっです。
 専任教官とは別に、各分野で活躍中の他大学の先生による集中講義も開講さるっです。
 先ずは、研究方法や概論や初歩的な音声学ば学び、それからは各自の道・研究分野に進んで行くです。卒業後の進路は、中・高教員、公務員、一般事務職、コンピュータ関係の仕事や大学院進学などがあっです。

学年
授業内容
授業科目例

2年次

言語学的にはどぎゃん方言も一個の言語体系とみなされ、研究対象としては外国語に対するのと同じ方法が適用される。このこつば示すために、方言音韻と方言文法ば例にとって、言語記述と分析の基本的な方法ば解説する。

言語学概論

人間の言語に使用されるお音声が、どぎゃん発音し分けられとるかば、生理学的・物理的側面から理解し、さまざまな言語で使用されるさまざまな音声ば再現できる能力ば身に付ける。

音声学概論

3年次

簡単な言語処理プログラムば使用したテキスト整形の手法ば身につけ、それば利用したテキスト分析・テキスト処理ば実際に行なってみるこつにより、言語研究におけるコンピュータ利用・ネットワーク利用の可能性ば理解する。

言語情報処理演習

効果的な言語習得の方法ば模索する。

言語学特殊講義


卒業論文のテーマ例 :
外国人日本語学習者にみられる日本語誤用の構造的分析/宮崎方言の文音調の研究/報道文のテキスト言語学的研究/ミャンマー語における時間表現

■ 児玉 望 助教授(インドの諸言語)
言語学では、「人間が情報伝達のために用いる、音声の区別ば利用した記号体系」ていうごつ言語ば一般的に捉え、その観点からさまざまな言語現象ば分析していくです。文学科の中では、文字で表わされる前の言語が対象になる、ていう点でユニークな分野です。近年容易になってきたネットワークば通した文字情報や音声情報のやりとりも、研究可能な対象言語ば広げっだけでなく、「言葉ば用いる」ていう人間の普遍的な能力の延長として、興味深い素材ば提供しとるて思うです。

パソコン画面
言語研究の分野でも、パソコンやインターネットば
活用する場面が増えとっです
○ 佐々木和高(3年)
言語学分野では、方言や外国語など、いろいろな言葉について勉強・研究ばしとっです。また、音声学や珍しか言葉など、普通ではなかなか勉強できんこつば勉強するこつがでくっです。言葉に興味がある人にとっては、やりがいのある面白か分野です。