インド出張中に、新聞報道で訃報を知りました。出張先のハイダラーバード大学応用言語学翻訳研究センターでは、授業や研究活動を休止して追悼集会が開かれ、50人あまりのスタッフと学生が、大恐慌時代をインドで現地調査をしながら過ごし90歳代に至るまで研究活動を続けたインド言語学の巨星を悼みました。
クリシュナムルティ先生による師の追悼文をご依頼により訳文を添えて掲載します。クリシュナムルティ先生は、児玉のグルにあたります。先生は、ご逝去の2週間前にカリフォルニアのご自宅を訪問されたそうです。このときにはもう昏睡と覚醒を繰り返す状態で、弟子である先生が誰かわからないご様子だったそうですが、先生に向かって「今インド中部には何人が現地調査に入っていますか?」とお尋ねになったそうです。
文責 児玉望(熊本大学文学部)